Simutrans-Extendedでは、すべての信号機は信号扱所がコントロールします。そのため、信号を建設するためにはまず信号扱所の建設が必要になります。pak256初期実装では「信号てこ扱所」を実装しています。初期実装時点ではこれのみになりますが、いずれ広範囲の自動閉塞を扱えるCTCセンターの実装も行う予定です。
pak256の信号保安システムとしては、
の3種類をサポートしています。これら以外の保安システムは今後のアップデートにて対応する予定です。
複線以上の線路では、3位式の信号機(防護区間の先の在線状況も表示できる信号機; 3灯式・4灯式・5灯式(未実装)がある)を用いることとされているため、本pakでもその通りにすると良いです。
単線でも複線用の信号機を使うことが可能で、「方向予約」により単線区間でも複数の閉塞に区切ることが可能です。その場合は、閉塞信号機を向かい合わせにして設置してください(信号機を設置する際に2,3回クリックすると向かい合わせにできます)。 場内信号機・出発信号機・閉塞信号機すべてが3位式以上の信号機であれば、デッドロックせずにきちんと動きます。
単線では特殊自動閉塞式といって、駅構内と駅出入口の短い部分にのみ軌道回路を設置することによって、チェックイン・チェックアウト方式で在線状況を検知することができます(軌道回路検知式)。pak256では2灯式信号機を用いることによって特殊自動閉塞式(軌道回路検知式)による閉塞を行うことができます。 挙動はStandardの多閉塞信号と似ていますが、やや異なります。Extendedでは次の一方通行標識までをチェックし、方向予約を行います。次に次の停車場または信号機までの閉塞を予約します。このとき、停車場に出発信号機がない場合、その先は無閉塞運転することになるため、出発信号機を必ず(2灯式で)付けておくことをおすすめします。なお、出発信号機代替用の列車停車位置標識は実装予定です。 また、2灯式の場合は遠方信号機も場内信号機の600m(=24マス)手前に設置することになっているため、だいたいそれくらいの位置に付けてあげるとリアルだと思います。
特殊自動閉塞にはもうひとつ種類があって、「電子符号識別式」と呼ばれる方式が存在します。電子符号識別式では、運転台に赤外線送信装置、駅構内に赤外線受信装置があって、この間の赤外線通信によって閉塞を作ります(一旦停止する必要があります)。 つまるところタブレット閉塞を赤外線で自動的に扱っていると言えます。 また、バリス式も機械こそ違うものの同様の原理で動作しているため、こちらに含めます。
双信閉塞式は複線用の非自動閉塞による信号保安システムです。信号扱所間で列車の在線状況をやり取りして信号てこを扱います。
信号所は一つの閉塞区間を持ち、場内信号機・出発信号機で閉塞が分けられています。また、場内信号機・出発信号機は2位式の信号機(赤信号・青信号の2現示のみ表示する信号)なので、場内信号機に対してはその200m(=8マス)ないし600m(=24マス)手前に遠方信号機を設置する必要があります。また、通過列車がある場合は出発信号機に対する遠方信号機(=通過信号機)も設置する必要があります。
タブレット閉塞式は単線用の非自動閉塞による信号保安システムです。「タブレット」と呼ばれる通行票を持った列車のみ運転でき、タブレットが次駅に到着しない限り次の列車にタブレットを持たせることはできません。 Extendedでは、タブレット閉塞の信号機は次の信号機まで予約し、閉塞区間を抜けるまで予約を解除することはありません。 なお、タブレット通過授受はできません。タブレットの受け渡しには必ず停止する必要があります。